ほぼ800kN/mにも達する止水ガスケットへの水圧。 都市交通のかなめ、沈埋トンネル。その函体接合部にかかる巨大な自然の力、地球のパワーを受け止め、闘い、そして共生するためのインターフェイス。 ジャーナゴムガスケット・オメガジョイント。 都市の大動脈を支える住友ゴムグループの科学と技術が、ベイ・エリアの海底深く息づいているのです。
湾岸の海底に建設され、都市交通の未来を担う沈埋トンネル。水中で行われる函体接合という沈埋トンネル工法を支えるゴム技術、ジーナゴムガスケット。確実な止水効果と優れた耐圧縮荷重性、耐転倒安定性、施工性。接合による圧縮性・止水性と、半永久的な耐久性により、函体接合の要となる住友ゴムグループのジーナゴムガスケットです。
型式 | 長さ1m当たりに 加わる荷重 | 各部の寸法 | ||
A | B | C | ||
G155-109 | ~500kN | 255 | 155 | 109 |
G190-148 | ~1000kN | 310 | 190 | 148 |
G190-200 | ~1000kN | 360 | 190 | 200 |
G260-109 | ~3000kN | 440 | 260 | 109 |
特長
沈埋函体相互の水圧接合
容易に得られる初期止水性
ノーズ部が変形し、小さな圧縮力によって確実な1次止水効果を得ることができます。
大きな耐圧縮荷重性
6500kN/mもの圧縮荷重に耐えることができる形状設計とゴム強度が必要。こうした要求に最適材料で対応していきます。
横方向外力にも優れた安定性を発揮
両函体端面の排水時、内と外に生じる水圧差による横方向外力による転倒に対しても優れた安定性を発揮する剛性を持ったゴムで対応していきます。
優れた施工性
函体への取付けはドライドック内で行います。ゴム本体の両側にあるフランジ部を、鋼製押さえ板を使用して取付けるため、施工が比較的容易です。
ときに予測を超えた現象を引起す自然の力。水圧はもとより、温度変化によるコンクリートの乾燥・収縮・不等沈下などに備えて、さらなる安全性を求めて開発されたオメガジョイント。函体の縦・横・斜めへの動き、さらにはそれらを複合した強大な引張り、押付けなど、あらゆる方向への変動にたいする追随性の確保をめざし、安全性をわらに永続きさせる住友ゴムグループのオメガジョイントです。
特長
構造
高い耐水性と安定した止水性
クロロプレンゴム(硬度60度)によるゴム層を、さらにナイロン繊維で補強しています。本体部1~3プライ、ベース部2~6プライという補強は、函体の土中での動き、コンクリートの収縮、熱による膨張収縮など、さまざまな変位を想定したプライ数計算によるもの。確実な止水性を保持する設計です。
設置される環境に応じた耐久性を発揮
耐油・耐熱・耐オゾン性はもちろんのこと、日夜にわたるハードな自動車走行による排ガスに対しても、ほとんど影響を受けない耐排ガス老化性にも優れた材料を使用しています。
優れた追随性
構造物の縦、横、斜め、さらにはそれらの複合した動きなど、あらゆる方向における大きな変形に対しても、柔軟な追随性を発揮します。